修理日記 (毎日18時にホームページを更新いたします)
【持込修理事例】ASUS パソコン修理 FA506 ブルースクリーン(BSOD)完全修復

お客様の状況
今回ご依頼いただいたのは、ASUS FA506(ゲーミングノートPC)のブルースクリーン障害です。
発生していた症状
- パソコン起動時に頻繁にブルースクリーン(STOP画面)が表示される
- 再起動を繰り返すが、数分後に再びブルースクリーンが発生
- Windows初期化を試みるも症状が改善されない
- 結果的にパソコンが使用不可能な状態
お客様は大切なゲームデータや作業ファイルが保存されており、「もう買い替えるしかないのか」と不安に思われていました。
初期診断
お預かりしたASUS FA506を起動テストしたところ、お客様のご申告通り短時間でブルースクリーンが発生し、安定した動作ができない状態を確認いたしました。
詳細ハードウェア診断
パソコンを慎重に分解し、マザーボードの詳細検査を実施いたしました。
診断内容
- マザーボード全体の目視確認
- 専用測定器による電圧・電流値の測定
- CPU周辺回路の詳細解析
- メモリ・ストレージの健全性チェック
診断結果
専用測定器での精密測定により、CPU電源供給回路に致命的な不具合があることが判明いたしました。具体的には、CPU電源制御チップの異常により、CPUへの安定した電力供給ができない状態でした。
特定された故障箇所
主要故障部品
- CPUチップ: 不安定な電源供給による損傷
- 電源制御回路: 電圧レギュレーター回路の不良
- 関連配線パターン: 一部回路パターンの断線
この組み合わせにより、CPU動作が不安定となり、結果的にブルースクリーンが頻発していました。
実施した修理作業
1. 故障部品の交換作業
CPUチップ交換
- 高精度リワークステーションを使用したCPU取り外し
- 新品CPUチップの精密実装
- はんだ接合部の品質確認
電源制御チップ交換
- 不良電源制御ICの特定・除去
- 新品部品への交換作業
- 周辺回路との接続確認
2. 回路修復作業
配線パターンの修復
- マイクロスコープによる断線箇所の特定
- 極細銅線を使用した回路パターン修復
- 絶縁処理による保護強化
電子回路の最適化
- 電源供給経路の見直し
- ノイズ対策部品の追加実装
- 熱対策の強化
3. 品質確認・動作テスト
精密測定による確認
- 専用機器によるCPU電源電圧の精密測定
- 各回路の電流値確認
- 温度特性の測定
段階的負荷テスト
- 低負荷から高負荷までの段階的テスト
- 長時間安定動作の確認
- 各種センサー値の監視
修理完了後の動作確認
基本機能テスト
- ✅ 電源投入時の正常起動
- ✅ BIOS設定画面の安定表示
- ✅ Windows起動プロセスの正常動作
- ✅ 起動速度の改善確認
修理結果
すべてのテスト項目で合格基準をクリアし、ASUS FA506は完全に正常な状態に復旧いたしました。お客様の大切なデータもそのまま保護され、「新品の時よりも調子が良い」とのお言葉をいただきました。
ブルースクリーンでお困りの方へ
ブルースクリーン(BSOD)は様々な原因で発生します。ソフトウェアの問題と思われがちですが、今回のようにハードウェアの不具合が根本原因の場合も多くあります。
よくあるブルースクリーンの原因
- CPU・メモリの不具合
- 電源回路の異常
- ストレージの障害
- ドライバーの競合
- 熱暴走による保護機能の作動
「もう使えない」と諦める前に、ぜひ専門店での精密診断をおすすめいたします。
どのような症状でも、まずはお気軽にご相談ください。お客様の大切なパソコンを最適な状態に復旧いたします。
パソコンのブルースクリーンでお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。